成長の病/歌愛ユキ (難易度Lv5)
形の無い何かを失いながら生きる。
streaming /DL:https://nex-tone.link/A00200494
歌:歌愛ユキ
詞曲:椿https://x.com/tsubaki__music
動画:廼々レネhttps://x.com/rene0508wwww
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歌詞
思い返せばいつも。
ランドセルに詰め込み過ぎて、
何よりも1番大事な物を忘れてた。
また絡まったり解けたり、靴紐の様な縁の蟠り。
そんな想いは
靴底の泥程度になるんだろ。
日暮を刺す踏切の音が。
ただ私を急かす様、鳴いてる。
カラスと一緒に進みましょう。
誰もが大人になって、何れ忘れてしまうんだろう。
夕暮れ時、鐘の侘しさや季節の香りさえ。
きっと大人になって、何れ感じなくなるんだろう。
握り締める小銭の重みや、あの子の温もりさえ。
失って、気づいて、生きてゆく。
心の箱は、いつの間に埃被ってさ。
記憶の鍵が、錆び付いて開かない。
足し算だった筈の交友関係は、いつの間にか引き算と化し。
永遠なんて無いし、だから利害で割ってさ。
残ったのはハリボテの様な安堵か。
大人になるということ。
それは、本音を喉の奥にしまうこと。
通りすぎる風に、名前をつけなくなるということ。
空の青さの理由を、もう探さなくなること。
美しい雨を、どこかで静かに憂うこと。
6月の夕立の甘い香りに、心が動かなくなった。
路地裏に咲く花の名を、知りたいと思わなくなった。
残ったのは、台本通りの安心。
治す術がない、確かに感情が擦り減る熱の無い風邪みたい、それは病の様
なんて戯言。
街に響く踏切の音が。
肺の奥の奥まで、響いてる。
カラスと一緒に帰りましょう。
進みましょう。
誰もが大人になってさ。
今大人になって、過ぎ去っては見える事。
春に咲いて春に散ゆく別れの美しさ。
そうして、胸に宿った儚く呪いの様なもの。
瞑る瞼の裏に焼け付く、いたいけなノスタルジー。
あの日誓った永遠は、戻れない日々を想う事。
失って、気づいて、生きてゆく。
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