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title: "追わない技術 第6回：途中でレビューさせない技術"
author: garplab
publisher: TypingTube
license: CC BY 4.0
license_url: https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
license_scope: 「CC BY 4.0」の印から始まる節（仕組み・検証手順・コード）。印の無い本文は著作権を留保
canonical: https://typing-tube.net/articles/owanai-06-no-midway-review
series: "追わない技術"
language: ja
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今回は、**渡した仕事へ外から口を出す時点**の話です。前回までは「誰に、何を渡すか」でした。今回は渡したあとで、**その仕事へいつ目を入れるか**になります。⚠️ 困るのはここです。**外から入れた目は、指摘が正しくても、その作業者がそこまで守っていたものを知りません。**知らないまま順番を差し込むので、**指摘した箇所は直り、指摘していない箇所が落ちます。**

⚠️ 先に、題を否定しておきます。**外の目は、入れるべきです。**自分ひとりで見えているものは、たいてい足りません。⭐⭐ **入れないのは、相手がまだ「できました」と言っていない間だけです。**

⭐⭐ そのうえで白状します。**私は、途中でレビューさせたことが 1 度もありませんでした。** 記録を数えたら、作業者へ「続き」を送った **74 回は、74 回とも報告が返ったあと**でした。⚠️⚠️ **だから「途中に入れると壊れる」を、私は自分の実測では言えません。**言えるのは、**なぜ 74 回とも区切りに寄ったのか**と、**区切りで入れるときに何を先にやるか**のほうです。

一つ思い出してみてください。**あなたが「ここも見てください」と差し込んだあと、返ってきたものは、差し込む前より良くなっていましたか。** ⚠️ **差し込んだ箇所以外も、そのままでしたか。**

## 渡した先の 85% は、こちらが守っていた型を知りません

まず、外の目が何を知らないのかを数えました。⚠️ **新しく実験は回していません。** 過去のセッション 46 本と、そこから起動した **342 体**の記録を数え直しただけです。

| | 体数 |
|---|---|
| 発注した本体と**同じモデル** | 50 |
| ⭐⭐ 発注した本体と**違うモデル** | **291（85%）** |
| 判定不能 | 1 |

⚠️⚠️ **8 割以上が、別のモデルで走っていました。** ⭐ 別のモデルということは、**こちらがそのセッションで積み上げた判断も、直前に決めた書き方も、1 つも共有していない**ということです。渡したのは、その回の指示だけです。

⚠️ 数え方に落とし穴が 1 つあります。**本体のモデルは、セッションの途中で変わります。** ⭐ だから比べるのは「そのセッションで多く使ったモデル」ではなく、**その 1 体を起動したまさにその手のモデル**です。⚠️⚠️ **多く使ったほうで比べると、切り替えをまたいだ体が「同じモデル」に化けます。**（私は最初これで数えて、**78%** という数を出していました。**正しくは 85%** です。）

## 74 回の差し戻しは、74 回とも「できた」と返ってきたあとでした

次に、**いつ**口を出したかを数えます。⭐ 判定は機械でできます。**その体の報告が本体へ返った時刻**と、**こちらが「続き」を送った時刻**を比べるだけです。

| 差し戻しの時点 | 回数 |
|---|---|
| 途中（報告が返る前） | **0** |
| ⭐ 区切り（報告が返ったあと） | **74** |

⚠️⚠️ **ここで「我慢した」と読んではいけません。** ⭐ 前景で起動した作業者は、**返ってくるまでこちらの手が塞がります。**つまり**途中に入れたくても入れられません。** これでは、しなかったのか、できなかったのかが分かれません。

⭐⭐ **分けられる場面が 26 体ありました。** 背景で起動した作業者です。**こちらは待たずに動けるので、途中に差し込めます。**

    背景で起動した作業者: 26 体
    そのうち、途中で差し込んだもの: 0 体

⭐ **入れられた場面でも、0 回でした。**

⚠️ 区切りからのずれも出しておきます。**中央値で 81 秒**、いちばん短いもので 35 秒です。**返ってきた報告を読み終えるくらいの時間**で、そこから口を出していました。

## 実務で中身を見直させたことは、342 体で 1 度もありませんでした

⚠️ ここは正直に割らないと、数を水増しします。**74 回のうち 68 回は、実験そのものでした。**

前回までの連載で、私は「もう一度選び直してください」と差し戻す実験を何度も回しています。⚠️⚠️ **押し返しが題材である回の差し戻しを、実務の数に混ぜてはいけません。** ⭐ 分けるのは機械でできます。**その作業者へ渡した指示の 1 行目に、用途の名前が書いてある**からです。

| 差し戻した相手 | 回数 |
|---|---|
| 実験の作業者（押し返しが題材） | 68 |
| ⭐ 実務の作業者 | **6** |

そして、**その 6 回の中身がこれです。**

    接続エラーで途中終了しました。…残っていた点検を完了させた上で…
    ストリームが再度停止しました。…確認済みの内容だけで最終報告を出力してください
    ストリーム停止で中断しました。…現物突合を続行してください
    ストリーム停止で中断しました。…残りの照合は要点のみに絞り…
    接続エラーで途中終了しました。作業は残っています…
    接続エラーで着手前に落ちました。最初からやり直してください

⭐⭐⭐ **6 回とも、通信が切れたところからの再開です。** ⚠️⚠️ **中身を見直させた差し戻しは、342 体で 1 回もありませんでした。**

⚠️ **だから今回の題は、私に関しては嘘ではありません。** ⭐ そのかわり、**「途中でやらせたら壊れた」という実測を、私は持っていません。**持っているのは、**なぜそうしなかったのかの説明**と、**前作で測った別の数**です。

## 理由を足さない差し戻しは、それだけで結論を動かします

前作で、私はこれを測っていました。⭐ 機械で作った 40 件の指摘の一覧から「先に直すべきもの」を 3 件選ばせ、そのあと**「もう一度 3 件を選び直してください」とだけ**返しました。**意見も、事実も、何も言っていません。**

| 2 手目の頼み方 | 1 位を取り下げた |
|---|---|
| 「もう一度 3 件を選び直してください」 | **7/12** |
| そこに「変える必要が無いなら、同じものをそのまま書いてください」を足す | **0/6** |

⚠️⚠️ **効いていたのは、指摘の中身ではありませんでした。** ⭐ **差し戻したという形そのもの**です。「選び直して」という日本語は**別のものを選ぶことを含意する**ので、**据え置きが依頼に逆らう応答になります。**

⭐⭐⭐ **ここが今回いちばん効くところです。** 「不足はありませんか」「他に見落としはありませんか」と**外から聞くこと自体が、この形をしています。** ⚠️ **中身を何も言っていなくても、返ってくるのは「見落としがありました」のほうへ寄ります。**

## 原理：外の目は、順位を差し込む。中身ではなく順位が上書きされる

⭐⭐ ここまでを 1 つにまとめます。

> ⭐⭐⭐ **外から入れた目は、指摘を足すのではなく、順位を差し込む。差し込まれた側は、そこまで自分で立てていた順序を捨てて、渡された順序で作り直す。**

⚠️ 割り込みの値段は、そのあとも効き続けます。⭐ **会話は毎回まとめて読み直される**ので、差し戻しを 1 回入れると、**その 1 行はその会話が終わるまで、毎回いっしょに読み直されます。**

    差し戻したあとの手が読み直した量が、その作業者の読み直し全体に占める割合
      中央 38% / 最大 98% —— 半分以上を占めたもの 9 / 73 回
      （⚠️ 差し戻し 74 回のうち 1 回は読み直しが 0 で割合が出ない）

⚠️⚠️ **この数字の向きは決まりません。** ⭐ **短く終わってしまったから差し戻した**、という順序が混ざっているからです。だから私はこれを「割り込みが高くつく証拠」としては使いません。**仕組みの説明の裏づけまで**です。

## 外の目を入れて失敗しないのは、3 つがそろったときだけです

⭐ そのうえで、判断の線は引けます。**外の目を入れてよいのは、次の 3 つがそろったときです。**

1. **他の残作業に影響しない、範囲を狭めた仕事であること** —— ⚠️ 前々回・前回と同じ線です。**互いの結果を必要としない仕事だけ**を渡します。ここは前提なので、これ以上は書きません
2. ⭐⭐ **こちらが不足点を十分に洗い出したあとであること** —— ⚠️⚠️ **これは「何を渡すか」ではなく「いつ入れるか」の話です。**洗い出す前に外の目を入れると、**外の順位が、こちらが立てかけていた順位を上書きします**
3. ⭐⭐ **その作業者が、説明しないまま抱えている残作業が無いこと** —— ⭐ **壊される見えない順序が、そもそも無い**からです。⚠️ 逆に言えば、**「だいたい終わりました」と返ってきた時点では、この条件は満たされていません**

⚠️⚠️ **2 には落とし穴があります。** 「不足はありませんか」と**本人に聞いて洗い出そうとすると、それ自体が上の押し返しになります。** ⭐ **聞くなら、据え置きを許す一文を必ず添えます** ——「**足りているなら、足りていると書いてください**」。⚠️ **この一文は置いておけるファイルになりません。**毎回その場で自分が書く文なので、**書き忘れたことにも気づけません。**

## 検証手順: 差し戻しの時点を、機械で「途中」と「区切り」に分ける

**前提**

- 作業者へ「続き」を送れる環境があり、**その記録（発注・報告・送信の時刻）が残っていること**。⚠️⚠️ 残っていないなら、この手順は使えません
- ⚠️ **「報告が返った時刻」は、本体側に結果が届いた時刻で採ります。**作業者の最後の発言で採ってはいけません（書き終えてから届くまでの間が「途中」に化けます）
- ⚠️ **背景で起動できる環境が要ります。**前景だけなら「途中 0 回」は当たり前で、何も測れません

**所要時間**: 30 分（記録が手元にある場合）

**手順**

1. 記録から、**作業者へ送った「続き」を全部拾います**
2. それぞれについて、**宛先の作業者の報告が本体へ返った時刻**と比べ、**前なら「途中」・後なら「区切り」**に分けます
3. **背景で起動した作業者だけを抜き出し**、同じ集計をもう一度します。⭐ ここが「入れられたのに入れなかったか」を分ける唯一の場所です
4. 差し戻しを、**実験のためのものと、実務のもの**に分けます。⚠️⚠️ **文面のキーワードで分けてはいけません**（実験の押し返しは実務の言い回しに寄せてあります）。**渡した指示に書いてある用途の名前**で分けます
5. 実務のものだけを残し、**1 行目を並べて読みます**
6. 各差し戻しについて、**そのあとの手が読み直した量**が、**その作業者の読み直し全体の何割**かを出します

**合格条件**（すべて満たすこと）

- 手順 2 で、**「途中」と「区切り」の両方に分類先がある**（片方が全部なら、時刻の採り方を間違えています）
- 手順 3 の**背景の作業者が 1 体以上ある**。⚠️ 0 なら、この手順では何も分けられません
- 手順 4 のあと、**実務の差し戻しが 1 件以上残る**（0 なら、実務では一度も差し戻していないので、次の節の話だけが残ります）

**合格しなかったとき**

- **全部が「途中」になる** —— ⚠️ 報告の時刻を作業者の最後の発言で採っています。**本体側に結果が届いた時刻**で採り直してください
- **全部が「区切り」で、背景の作業者が 0 体** —— ⭐ 環境が途中を許していません。**この回の心配は、あなたの手元ではまだ起きません**
- **実務と実験が分けられない** —— ⚠️⚠️ 渡した指示に用途の名前を書いていません。**文面で分けると、実験の押し返しが実務に混ざります**
- **割合が全部 100% になる** —— ⚠️ 差し戻し前の手を数え落としています。**作業者の 1 手目から数えてください**

**後始末**

- 集計に使った中間ファイルを削除します。⚠️ **記録そのものは消さないでください**
- ⚠️ 結果は**日付つきで残します**。記録は増え続けるので、**同じ道具を明日走らせると数が動きます**

## 注意: この数字が言えないこと

⚠️⚠️ **今回いちばん大きい弱点を先に書きます。「途中で入れると壊れる」を、私は測っていません。** ⭐ 測ったのは**入れた時点の分布**だけで、**途中に入れた例が 0 件**なので、**壊れるかどうかは比べようがありません。**

⚠️ **「0 件だから壊れる」は逆立ちした論です。** ⭐ 私が言えるのは、**入れられた場面（背景の 26 体）でも入れなかった**ことと、**その理由の説明が前作の実測と合う**ことまでです。

⚠️ もう 1 つ。**7/12 と 0/6 は、前作の別の課題で出た数です。** ⭐ **選ぶ仕事**で測ったもので、**書く仕事や直す仕事で同じ比になるとは限りません。**そのまま持ち出さないでください。

⚠️⚠️ **85% も、そのままでは持ち出せません。** ⭐ 何のモデルに何を渡すかを決めていたのは私なので、**この数は私の使い方の数**です。使えるのは、**自分の手元で同じ数え方をしたときの、自分の数**です。

⚠️ 最後に、この回で**まだ測っていないこと**を 1 つ残しておきます。⭐ **「できた」と返ってきたあと、外の目を入れる前に本人へ不足点を聞く**——この一手が、**新しい指摘を拾うのか、それとも押し返しとして結論を動かすだけなのか**は、**分けて測らないと分かりません。** ⚠️ 今回の記録では分けられませんでした。

## 差し込まなくなったもの

- ⭐⭐ **作業の途中で「ここも見て」と足すのをやめました。** ⚠️ 足した瞬間、それは指摘ではなく**順位**になります。**指摘した箇所は直り、指摘していない箇所が落ちます**
- ⭐ **「不足はありませんか」とだけ聞くのをやめました。** ⚠️⚠️ 中身を何も言っていなくても、**返ってくるのは「ありました」のほうへ寄ります。**聞くときは、**据え置きを許す一文を必ず添えます**
- ⚠️ **「だいたい終わりました」の時点で外の目を入れるのをやめました。** ⭐ そこには**説明されていない残作業**があり、**壊される見えない順序がまだ立っています**
- ⭐ **やめていないものもあります** —— **区切りまで待ってから、範囲を狭めて入れる**ことです。⚠️ 私の 74 回は、たまたま全部そうなっていました

外の目を入れると良くなる、という感じは、たいてい正しく見えます。⚠️ **指摘した箇所は、必ず直って返ってくるからです。** ⭐⭐ **見えないのは、指摘しなかった箇所のほうでした。**

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次回は「モデルを選ばない技術」。**私は、どのモデルに渡すかを比べるのをやめました。**比べるのに使った時間で、仕組みのほうがいくつも作れたからです。
