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title: "言わない技術 最終回：何もしない技術"
author: garplab
publisher: TypingTube
license: All rights reserved
license_scope: 記事の全体（序論・最終回は CC BY 4.0 の対象外）。引用は法の範囲で自由
canonical: https://typing-tube.net/articles/iwanai-finale
series: "言わない技術"
language: ja
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私が AI に指示することは、ほとんどなくなりました。連載「言わない技術」は、その状態を仕組み一つずつで作ってきた記録で、この記事が最終回です。各回の仕組みは[序論](https://typing-tube.net/articles/iwanai-intro)の一覧から辿れます。

白状することが一つあります。

## 私は、実はたくさん指示します

3 作 37 本かけて「読まない」「聞かない」「言わない」と書いてきて、これです。

証拠は[第 1 回](https://typing-tube.net/articles/iwanai-01-no-verification)に書きました。指示ファイルに「コミット前に必ず実行」と足したのは 2 回だけで、**どちらも、その hook を置いたその日**でした。hook を作った本人が、同じコミットの中で、同じ内容を言葉でも書いている。忘れてから重複させたのではありません。**置いた瞬間から、二重に書いていました。** そして 5 か月、言葉のほうは 1 行も減っていません。

この連載でいちばん多く書いた文は、これです。

> **〜と思っていました。違いました。**

機構があるなら節ごと消せると思っていました（第 1 回）。手元に手順はもう無いと思っていました（第 6 回）。数を決めて渡せば埋まると思っていました（第 7 回）。名指しと目印は 1 対 1 だと思っていました（第 9 回）。宙に浮いたままだと思っていました（第 10 回）。26 本の自動テストが何を見ていないかは、数えるまで知りませんでした（第 11 回）。

## 数えました

[序論](https://typing-tube.net/articles/iwanai-intro)で、自分が打った言葉を数えてもらいました。私も数えました。**この連載の最後の 8 本を書くあいだに打ったのは、11 回。うち 8 回が、1 作目の最終回に書いた定型文 2 つ**でした。

⚠️ ただし、言い回しが違っていました。「ないですか」が「ありませんか」に、「次のセッションに引き継いでください」が「次の作業を進めてください」に化けています。**自分で書いた定型文を、正確には覚えていませんでした。**

2 作目の序論に書いたことが、そのまま返ってきました。

> **AI は却下を覚えない。**あなたにとっては二度目ですが、AI にとっては毎回が一度目です。

私も同じでした。自分が何を置いたか覚えていないので、毎回、言葉でも書きます。

1 作目の最終回には、こう書いてあります。

> この間、私はほとんど何も読んでいません。そして、**ほとんど何も言っていません**。

読んでいないほうは、1 作目が 14 本かけて説明しました。**言っていないほうを説明するのに、13 本かかりました。**

## しなくなったこと

| [読まない技術](https://typing-tube.net/articles/34b02627c718fa) | [AIの意見を聞かない技術](https://typing-tube.net/articles/kikanai-intro) | 言わない技術 |
|---|---|---|
| テスト結果を読まない | 提案を検討しない | 検証を指示しない |
| メモリを読まない | 禁止を書かない | 具体的な指示を出さない |
| 単体テストを読まない | 禁止ルールを作らない | 不具合詳細を書かない |
| スキルを使わない | 自動テストを書かない | 計画を書けと言わない |
| ルールを読まない | AI の確認依頼を断る | 念を押さない |
| 共有メモリを整理しない | AI の話を聞かない | AI を問い詰めない |
| 修正履歴を読まない | ルールを整理しない | AI にダメ出ししない |
| 引き継ぎを読まない | 選択肢を選ばない | AI に考えさせない |
| 口を挟まない | 一度確かめたら、サブエージェントの入力を確かめない | 質問に答えない |
| 作業結果を読まない | | AI にレビューをさせない |
| 一度読んだら、サブエージェントのログを読まない | | 一度書いたら、サブエージェントに細かく指示しない |

**31 個。** 読むのも、聞くのも、言うのも、やめました。

最後の 3 つは、3 作とも同じ場所に 1 本ずつある、命令形の回です。サブエージェントの出力**だけは読め**（[1 作目 第 5 回](https://typing-tube.net/articles/62f714d7c2b599)）、入力**だけは、確かめろ**（[2 作目 第 4 回](https://typing-tube.net/articles/kikanai-04-subagent-input)）、出力**だけは、細かく指示しろ**（[3 作目 第 6 回](https://typing-tube.net/articles/iwanai-06-subagent-output)）。**読め、確かめろ、指示しろ。** 37 本のうち、命令形で書いたのはこの 3 本だけです。どれも一度だけで、その一度が仕組みの置き場所を教えてくれました。置いたあとは、読むのも、確かめるのも、指示するのも、やめています。だから表に入っています。

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並べてみて、気づきました。**仕組みは、もう全部置き終わっています。**

私は、それを忘れていただけでした。

**私はこれから、何もしなくてよくなります。**

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各回の仕組みの置き方は[序論](https://typing-tube.net/articles/iwanai-intro)の一覧からどうぞ。この仕組みで作られたものは [typingtube](https://typingtube.net) で動いています。

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**連載「言わない技術」**

- ← 前回: [第 11 回 AI にレビューをさせない技術](https://typing-tube.net/articles/iwanai-11-no-review)
- 全回の一覧: [序論](https://typing-tube.net/articles/iwanai-intro)
