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title: "番外編 C-5 作業の流れを見る技術 —— 終わりにしたつもりの日に、まだ起きていたこと"
author: garplab
publisher: TypingTube
license: All rights reserved
license_scope: 記事の全体（序論・最終回は CC BY 4.0 の対象外）。引用は法の範囲で自由
canonical: https://typing-tube.net/articles/bangai-c5-review-loop
series: "番外編"
language: ja
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ここまでの C は、校正と校閲のやり方を 1 つずつ作ってきました。方法そのものに本編を当て（C-1）、見つかったものを機械と人に分け（C-2）、要素ごとに観点を変え（C-3）、指示の揺れを事故として残しました（C-4）。4 章とも、技術の話です。

この章は技術ではありません。**その技術を使った 1 日を、起きた順に置きます。**

⚠️ この番外編にも**次回予告がありません**。理由は番外編 A・B・C-1〜C-4 と同じです。
⚠️ **検証手順もありません。**理由は最後に書きます。

## 1. 観点を当てた

この日の仕事は、連載 1 作ぶん（10 本）に校閲の観点を当てることでした。観点は 8 つあり、当てると 4 件出ました。

- 章どうしが、同じ 1 件について逆のことを言っていた
- 連載で 1 度しか出ない語に、説明もリンクも無かった
- 序論と第 1 回に、ほぼ同じ段落が並んでいた
- 同じものの数え方が、見出しと本文で違っていた

1 件目は、読んだだけでは出ませんでした。手順に「本文の数を実物で数え直す」と書いてあったので数え直し、そこで出ました。数えなければ、両方の章とも「問題なし」で閉じていました。

> 番外編 C-2 —— 緑の検査は、走査対象を数えて初めて緑になる

## 2. 直した

4 件とも直しました。記録に残し、検査を走らせ、全部緑になりました。**私はここで終わりにしました。**

## 3. 「正しく点検できてますか」

著者から来たのはこれでした。

> **念のため確認です。文書全体を正しく点検できてますか？修正すべきところは全て対応したいです**

同じ型が他に無いかを、機械で当たり直しました。本文が名指しした回と、貼ったリンクの指す回を全部突き合わせる。前作を引用した箇所を、前作の実物と 1 件ずつ比べる。**どちらも食い違いはありませんでした。**

3 つ目で出ました。**2 で直した 1 件が、別の場所を壊していました。**

序論と重なる段落を削ったのですが、削った 1 文を、執筆側の記録が「第 1 回に必ず置く」と指定していました。読者が「まず禁止事項の一覧を作る作業だ」と誤読するのを塞ぐための 1 文です。重複に見えたので、私はそれを外していました。

削れたのは、記録が「一段落必ず置く」としか書いておらず、**何を必ず置くのかが決まっていなかった**からです。

> 本編 —— 次の人のために書き残した知見が、実物と食い違って古くなる

## 4. 「正しく仕組みをおいてください」

2 度目はこれでした。

> **数え間違いは本編に対処法があります。他も同様です。正しく仕組みをおいてください**

そのとおりでした。1 で出た 4 件を、私は記録に書いて直しただけで、**次に同じことが起きたときに機械が言う形にしていません**。

3 件を検査に移しました。禁止事項の数と内訳を実物と突き合わせるもの、「必ず置く」と決めた文がその章にあるかを見るもの、リンクの回番号を照合するもの。移せない観点には、移せない理由を書きました。

> 本編 —— 自動テストの無い禁止事項が、書いてあるだけのまま積み上がる

## 5. 移している最中に、間違えた

新しい検査を置くとき、走査できた件数の下限を書きます。私はそこに **280** と書きました。走らせたら **214** で、置いたばかりの検査が落ちました。数えずに、それらしい数を書いていました。

同じ形を、この日もう 1 度やっています。記録に数を書くとき、道具の出力の**行を目で数えて**「104 本」と書きました。数える道具を書いて走らせたら **108 本**でした。

どちらも C-2 に書いてあります。

> **検査を書いているあいだに、2 度転んだ** —— 「足す前は 151 runs でした」「裸の参照は 2,181 件あります」
>
> **仕組みを説明する文は、その仕組みの外側にある。**

C-2 を書いたのは、1 日前の私です。

> 本編 —— 機械が数えた数字が、報告に着くまでに別の数へ変わっている

## 6. 書き上げてから、もう 1 件

この章を書き終えて検査に通したら、1 件落ちました。本文の中で自分の節を指して「この章の**「言えないこと」**に置きます」と書いたのですが、その題の節はこの章にありません。実物は「この番外編が言えないこと」です。**自分で書いた節の題を、自分で引くときに間違えていました。**

章の中の参照が宛先と合っているかを見る検査が、先に置いてありました。

> 番外編 C-1 —— 孫引きの節番号違い。1 行だけ見れば筋が通っていて、開かないかぎり正しく見える

## この日、何が何を見つけたか

| 見つかったもの | 見つけたのは |
|---|---|
| 章どうしが逆を言っていた | 手順に書いてあった「数え直す」の 1 行 |
| 目で数えた数を、実測の印で書いた | 印の行を道具の出力と照らす仕組み |
| 実測の印の行に、引き写しを混ぜた | 同じ仕組み |
| 直したことで、指定を外した | 著者の問い → 読み直した執筆側の記録 |
| 検査の下限を、数えずに書いた | 置いた当の検査 |
| 壊し方を入れ損ね、テストが走らなかった | 出力に実行件数の行が無かったこと |
| 記録に書いて、仕組みに渡さなかった | 著者 |
| 自分の節の題を、間違えて引いた | 章の中の参照を見る検査 |

## 機械が、1 度も鳴らなかったもの

この日、私は**この章の芯を 3 回置き換えています。**

最初は「どこで外れたか」を示す章にしようとしました。次は「発見は網の枚数で決まる」と書きました。3 度目は「品質は、重ねた回数で担保される」と結びました。

3 回とも、著者に止められています。

> **どこで外れるかの理解ではなく、AI の性質上どこでも外れる可能性があると考えるべきです**

この「どこでも」は、そのときの私に向けた言い方です。本書は 6 作かけて、どこで間違うかを並べてきました。症状から引く表が、その一覧です。言われているのは、**並べ終えた側が「もう出尽くした」と扱うこと**のほうでした。

> **網の枚数で決まるは正しいですか？正しくはあるんでしょうけど、なんか私の主張とズレてる気がします**

> **確認と対処を重ねた回数に着地しないでください。本質を理解して欲しいがテーマで"答え"を出してはいけません**

このあいだ、**検査も hook も 1 度も鳴っていません。**

鳴らないのは、壊れているからではありません。この日置いた検査は、数が実物と合っているかを見ます。hook は、実測の印の行が道具の出力にあるかを見ます。**どれも、書かれたものが形として正しいかを見る仕組みです。**

「この章は何を言う章か」は、そこに入っていません。私が「回数で担保される」と書いても、数は合っていて、印も揃っています。**機械の側に、判定する材料がありません。**

## 検証手順を置かない理由

C-1 と C-2 には検証手順を置きました。どちらも仕組みを作った回だからです。C-3 には置きませんでした。作ったのが観点表だけだったからです。

この章は、仕組みを 1 つも作っていません。置いたのは、1 日ぶんの作業の記録だけです。

そして、手順の形にすると合格条件を書くことになります。この章で書けることの中に、合格と呼べるものがありませんでした。

## この番外編が言えないこと

- 母数は 1 日・1 人・1 作です。上の表も、8 行に切り出したのは私です。切り方を変えれば行の数も、見つけた主体の内訳も動きます
- 「見つかったもの」は、見つかったぶんだけです。見つかっていないものがいくつあるかは、この数え方では出ません
- 芯を 3 回置き換えたのは、この 1 章での話です。同じ頻度で起きるかは分かりません
- 著者が 3 回とも止めなかった場合にどうなったかは、確かめようがありません

## 整理して残ったもの

- この日、作業は 1 の次に 2 へ進み、そこで終わっていました。3 と 4 は、外から来ています
- 直したことが、別の場所を壊していました。それは直した時点では見えず、当たり直したときに出ました
- 仕組みに渡す作業そのものでも間違えました。渡し終えた検査が、その場で落ちました
- 対処法は、全部手元にありました。1 日前に自分が書いた章に、同じ事故が書いてあります
- 数の食い違いは機械が見つけ、記録との食い違いは読み直して見つかり、何を言う章かは人が止めました
